声をかくす人

   20130421声をかくす人
たまたまが、こんなにぴったりのことって、と思った福吉DVD映画館です。

土曜日にスピルバーグの「リンカーン」を映画館で観て帰宅したところ、ツタヤ

DISCASからの2枚のDVDの1本が、「声をかくす人」だったのです。

エーッ、偶然にしては“できすぎ”です。

「声をかくす人」は、ロバート・レッドフォード監督による、リンカーンの暗殺犯

たちとと、その共犯としてアメリカで初めて絞首刑の有罪となったメアリー・サ

ラットの映画だったからです。

なんというタイミングでしょう。

スピルバーグの「リンカーン」でも暗殺シーンは間接的で、しかし劇的でした。

この作品でも、象徴的なシーンの連続で暗殺が行われ、次々に実行犯たちが逮捕

されます。裁かれる法廷は、一般人の裁かれる法廷裁判所でなく、判事すべてが

軍人の軍法会議です。

そして、ヒロインは大統領暗殺の実行犯、俳優のブースが下宿していた下宿屋の

女主人です。大統領の暗殺だけでなく、政府要人の暗殺も同時に計画されていた

らしく、その暗殺グループには、メアリーの息子のジョンも含まれていました。

メアリーは南部育ちで、未亡人で、敬虔なクリスチャン、裁判では無罪の主張以外

一切の証言をせず、実行犯たち3人と同時に絞首刑になってしまいます。

タイミング的にはボストンマラソンの爆弾テロ事件と、犯人射殺、逃亡、銃撃戦、

逮捕拘留というテレビニュースと、どこか重なるところが、不気味です。

この主人公メアリー・サラットを軍事裁判で弁護するのが、ジェームズ・マカボ

が好演した元北軍の大尉フレデリック・エイキンです。

キーワードは、「誰にでも弁護を受ける権利がある」です。

しかし、南北戦争を終結させて国を一つにまとめ、奴隷制度を廃止した“時の”

リンカーン大統領を暗殺した犯人を弁護するということが、1人の弁護士にとって、

どういう結果を生むのか、想像するだけで大いなる勇気がいることだと思います。

最後に観客にとっては、「大統領命令」という大どんでん返しの結果、メアリー

は絞首刑に処せられてしまいます。

画面に見入っていた僕にとって、最後の最後にさらに、信じられない歴史の事実を

突き付けられます。逃亡中だったメアリーの息子で、暗殺の実行犯の一味ジョンは、

1年後の法定裁判所において、無罪となり釈放されてしまった。なんちょうこっちゃ!

わずか1年の間に、民間人を軍事法廷で裁くことがなくなり法定裁判所での裁判と

なった。さらに、陪審員は南部、北部が同数選ばれたことにより、審理が合意できず、

結果無罪釈放となったそうです。

リンカーン暗殺という歴史上の大事件のかげに、小さいけれど無視してはいけない

真実が隠されていたことを知りました。

この作品を忘れないものとして、最後に二つのことを記しておきます。

主人公フレデリックは、この裁判終了後弁護士をやめて、ワシントンポスト紙

の初代社会部長になったそうです。

監督のレッドフォードの言葉、「歴史は素晴らしい物語の情報源であり、現代と

関係しているものだ。」、いいね。

最後に、「声をかくす人」という邦題については、いいとは思わない。

原題は「The Conspirator」で、英和辞書によると「共謀者」となっています。

逃走中の息子を守るために、沈黙したのか、自分自身の信念から沈黙したのか、

この映画では教えてくれません。その部分をもっと、掘り下げても面白かった

のではないか、と感じました。でも、さすがはレッドフォードです、目のつけどころ

がいいね。

   キャプチャ



福吉映画館「告発」

告発 映画館で観ることができなかった作品。

サンフランシスコ湾のアルカトラズ刑務所を舞台とした実話に映画化で、しかも法廷劇と思っていました。
脚本、役者、演技、どれも映画としての完成度の高さに、驚きました。

アルカトラズ刑務所が廃止となるきっかけとなった囚人ヘンリー・ヤング役はケビン・ベーコン。クリントイーストウッドのミスティックリバーで刑事ショーン役を演じていましたが、スゲェ役者です。

物語は、彼が10才の時に両親が死に、妹二人で生きていくなか5ドルの盗みをしたことから刑務所生活が始まった。アルカトラズでは脱獄に失敗して独房に入れられ、真っ暗闇のなかで300日以上(これが法律違反のきっかけ)過ごし、さらに脱獄失敗になって”タレコミ”をした囚人を食堂でスプーンで殺し、さらに長期の独房生活となります。

そして、この殺人犯を法廷で弁護するのが、トラボルタが悪役になったブロークン・アローで”いい役”だったクリスチャン・スレーターです。

ベーコンもスレーターも華やかさはないですが、しっかりした演技力と存在感、観る人に強く印象づけられます。

決して、ワクワクドキドキのエンターテイメントではない作品ですが、一度は観ておきたいいい映画でした。

キャプチャ

福吉映画館「幸せの教室」

     20130220幸せの教室

製作・脚本・監督・主演がトム・ハンクスというトム・ハンクスが作りたかった映画と思ったほうがいい作品でした。相手役のジュリア・ロバーツもなんか、肩に力が入ってなく、観ている僕たちも”幸せの時間”と思える佳作でした。平日の夜、蒔きストーブの赤い炎に照らされながら、ブランデーが身体中から温めてくれる、いい時間でした。
そうそう、日本語版吹き替え(もちろん聞いてはいませんが)のキャストにトム・ハンクスが安原義人とあり、なんだかいまでも現役で頑張っているようでちょっとなつかしくなってしまいました。
安原義人は、僕の高校時代の悪友で劇団民芸で俳優をやっていた市丸得男の友人でした。新宿区下落合の叔母の自宅に僕が下宿していて、その叔母の紹介で市丸も安原も、さらには美術部から芸大に進学した洋画の藤本、彫刻の寺田も住んでいて、仲間がわいわいと集まり、青くて泥臭い青春の思い出です(笑)


幸せの教室

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Author:hakapaba
◆小倉で生まれて、小学校と大学は東京。
大阪で17年、東京で17年、広告会社の営業一筋。
07年夏から博多住まい、2011年6月退社し、家人の実家の医療法人の経営を手伝い、2015年4月から年金生活へ。。自宅は福岡市の西、唐津に近い糸島市福吉。海まで3分、山も近く、水も豊か。昭和7年建築の古民家を改装して、愛犬2匹とEnjyoy Country Lifeです。

人は心を一つにできたら、想像以上の成果がでると信じています。

北風よりも太陽が好き。

■モットーは

Something New にチャレンジ

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