リンカーン

    20130421リンカーン
スピルバーグの映画は安心して観ることができます。

金曜日公開のアカデミー賞主演男優賞作品「リンカーン」を、雨の降る土曜日の

午後、観てきました。いい映画でした、わずか150年程前のアメリカ。

4年に及ぶ南北戦争、その北軍勝利と時を同じくして奴隷解放がなされた事実、

それは高校教科書で覚えた世界史です。

しかし、そこにはリンカーンが大統領として、憲法の修正(現在の日本国憲法の

修正にもなんか通じるものを感じたんだけど、、)を勝ち取るためには、下院で

過半数を獲得する必要があり、その賛成票を得るための「政界の権謀術数」を、

リアルに、又冷静に、そしてどんなに偉大な男も一番身近な人間関係(妻)との

確執があった事実を、みごとに映画化しています。さすがですスピルバーグ様!

主演のダニエル・デイ=ルイスについては、すっごくいいのですが、ここでは

あまり触れません。

奥さん役のサリー・フィールドについて。

僕には「ER救急救命室」の看護師アビーの「癇癪持ち母親、もしくはうつ病

の母親」として印象深く、ERの制作がスピルバーグのアンブリンだったことか

ら、強い印象を受けました。この作品もERでも、なんか“ドピッタ”な、

はまり役です。実生活もそうなの?と心配する程です。トミー・リー・ジョー

ンズとのパーティでのやり取り、ヒステリックにいやみを連発する姿、とても

演技とは思えないスゴサがありました。

それから、彼女のコスチューム、すごくいい、彼女のメンタルに辟易している

僕には、唯一コスチュームの素晴らしさが、救いです。

もう一人、ERでも登場していたのがリンカーン家の家政婦役グロリア・ルーベン

(もちろん、すぐには名前が出てこなかったのでNETで調べた)です。

ERでは知的ウは理学療法士役で登場して、夫からHIVの感染を受け、苦しみ

ながら活躍するという微妙な役回りを好演して、結構僕的にはきらいじゃなかった。

そして、何と言ってBOSSでしょう。トミー・リー・ジョーンズ、こんなにいい

役して、すごいです。テレビのCMで登場する「BOSSおじさん」実は、ハリ

ウッドでもすごかった。かつらをとり、ベッドで奥さんが黒人ということを知り、

彼が「奴隷解放」になぜにこれだけこだわったのか、言葉でなくそのワンシーンで

感じることができました。

「言葉の力」が第一ですが、言葉がなくても「行動の事実」でも“意思”が伝わるこ

とを再確認した、この作品ではとても重要なシーンだったと思います。

   20130423リンカーン評価

ヒッチコック

20130411② 20130411ヒッチコック

糸島福吉に住んで、すべてがGoodという訳ではありません。

不便になったことの一つが、「映画館で映画」の機会が激減したこと。

でも、何とかやりくりして二人で映画館へ、平日の18:30からの上映です。

そのためにクリアしなければならないのが、義母のマンションに預けてるナイルの

おしっこを、夕方にさせておくことです。盲導犬からのキャリアチェンジなので、

「ワンツー」の合図がないと、勝手にトイレしないのです。

永く我慢させると、膀胱炎になると獣医の二男から指導を受けています。

で、家人が「どうしてもヒッチコック」が観たい、ということで出かけました。

天神東宝が東宝チネマに代わったからか、イスもよくなり、インターネットで席の

予約と購入もできます。

アカデミー賞俳優、アンソニー・ホプキンとヘレン・ミレンの共演で、しかも

テーマがヒッチコック。映画館は当然混んでる、と思っていたのですが、観客は

10人いたかな?

アレー?なんか変、早く観に来てよかった、これでは、ロードショーならぬショート

ムービーになってしまう。

ストーリーは、ヒッチコックの代表作サイコの制作時点なのですが、観終わった感想

は、ラブストーリーでした。

天才ヒッチコックに、実は隠れた天才編集者の奥さんアルマ(ヘレンミレン)がいた

という事実を、男と女、夫と妻、仕事と家庭、様々な角度から表現しています。

サスペンスの天才も、実は恐妻家であり、甘えん坊であり、さびしがり屋であり、

精神的には幼稚?で、誰かに褒められていたいといった心の葛藤を画面から感じる

ことができます。

やっぱ、男ってかわいいよね!

PS:帰りのクルマでの家人との会話。

若い人ってヒッチコック知らないだろうね?

僕は何度か観た「鳥」の印象が強烈で、スピルバーグの「激突」や「ジョウズ」

よりも、企画の独創性と怖さでは高く評価しています。

といいながらも、彼の代表作「サイコ」も「めまい」も観ていないことに

きがついて、改めてツタヤでDVDを借りることにしました。

  キャプチャ


あなたへ

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「映画館で映画」ってblogカテゴリイが恥ずかしいくらい、映画館にご無沙汰しています。

NHKプロフェッショナルで「高倉健スペシャル」が2回にわたって放送され、「あなた」を観ようと出かけました。

 映画館を出て、いつわらざる感想は「まあまあ」です。

悪くはないのですが、だからといって、すごくいい、でもなかった。

観客は8割以上が団塊以上、もちろん僕たちもです。

もともとの原作から、富山から平戸へのロードムービーということですが、だから何なの、といった感じです。

 NHKの密着取材から、ビートたけし、大滝修二、田中祐子、佐藤浩市、草薙剛、長塚京三、原田三枝子、余貴美子、綾瀬はるか、浅野忠信、共演者も多彩です。しかも健さんは撮影本番は一回しかやらないとか、どんな仕上がりか楽しみでした。

「演技というのは生き方がでる」と考えているようで、81歳、6年ぶりに映画だそうです。

もしも、2時間、暇な時間ができたら、僕は「あなた」よりも「NHKプロフェッショナルスペシャル」を、お勧めします。

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猿の惑星 創世記

猿の惑星創世記「猿の惑星 創世記」を観ました。

素朴な疑問は、「創世記とあるので、シリーズの始まる以前、つまり「僕たちの地球が、どうして猿の惑星」になってしまったかの、謎が解き明かされる、と思っていたのですが、どうも違いました。

それならば、といつものことで、wikipediaで調べてみて、なるほど「そういうこと」と納得しました。

1968年の初代「猿の惑星」はフランスのSF作家ピエール・プールの原作を、アーサー・P・ジェイコブズが製作し、大ヒットになりました。そして、二匹目、三匹目とおいしい映画を、なんと5本もジェイコブズは製作しています。「猿の惑星」「続猿の惑星」「新猿の惑星」「猿の惑星 征服」「最後の猿の惑星」、とにかく猿の惑星とつければ、お客さんが映画館に集まる、みたいに濫作でした。僕は、一作、二作は映画館で観たように記憶していますが、なんか途中からB級映画になってしまって、よく覚えていません。その間、ホームビデオも普及して映画がマルチウィンドウで商売できるようになった背景もありそうです。

鮮明に覚えているのが、地球に降り立った人間が、猿から逃げ回った最後のシーンです。馬に乗った人間が、逃げた先が浜辺で、その砂浜の先に半分埋まった「自由の女神」を見つける、という衝撃的シーンです。つまり、そこが昔ニューヨークだったことを暗示して終わる、という忘れられないシーンです。

当時冷戦下の世界情勢から、第三次世界戦争の核爆弾使用で人類が滅びてしまった、ということを画面の裏側から想像したように思います。

映画「猿の惑星」はさらに、2001年リチャード・D・ザナックによっても映画化されています。そして、今回の製作はピーター・チャーニンで、どうも“新”シリーズが始まるようです。
つまり、新シリーズの第一作として位置づけられているようで、ストーリーの次回展開が容易に想像できます。特に、高いアメリカスギのてっぺんからはるか、人間が住むサンフランシスコを望むシーンが、次回作のプロローグだと思います。

作品のストーリーはものすごく、単純でした。”大スペクタクル”とか”壮大”とか、”人間、人類”といったスケールでなく、どこにでもあるSFです。今から40年前に“特殊メイク”で撮影されたチンパンジーが、想像を超えたテクノロジーの進化の果実をこれでもか、というくらいに食べつくした作品だと思います。

ハリウッドの娯楽作品の共通点は、よくできた脚本(たとえば、エイリアン、ターミネーター、ロボコップ、今回は猿の惑星というよりは、人間とape)と、大スペクタクルと、VFXのすごさと、何よりも強力な製作費です。キャスティング(出演料)に金をかけるか、製作そのものに金をかけるか、この作品はあきらかに後者でした。
ゴールデンゲートをわたって。アメリカスギの森に逃げたシーザー達、つまり人類がアフリカ大陸で二本足で生活を始めたころと考えると、シーザーの子孫がどう生きて、いかに地球を統治していったのか、次回作が楽しみといえば楽しみです。

 

  満点評価

ストーリー・脚本2014
演出2016
映像(美・先進・驚異)109
音楽(オリジナル・編曲・歌手)109
配役(主演・助演含む)2015
Pabaroの独断評価2017
  10080

 



神様のカルテ

20111011 001やっと、観ることができました。
僕が病院の手伝いを初めた7月から、是非とも観たいと思った”1本”でした。
手伝っている秋本病院は、5階16床が”緩和ケア ホスピス”なのです。
話題作「告白」に続いて”本屋大賞”小説の映画化ですが、桜井翔と宮崎あおいの共演と、加賀まり子が末期がんの患者役ということで、福岡でも長い期間公開されていました。
10月8日土曜日、午前中は病院で仕事、お昼は長浜一番内の「魚がし」でいつものように、家人はビールつき“ウニ、いくら、イカ丼”、僕はビールなしのランチです。
そして、キャナルシティの映画館へ、ロングラン興業でしたが、すでに1日にたった一回の上映になっていました。
家で留守番しているチューバッカが気になって、平日夜の映画は、二人ともどうしても観ることができません。日曜日映画のために博多に出てくるのも、気がすすまない、ということで土曜日の午後が僕たちの”映画館で映画”タイムなりそうです。

原作を読んでいないのですが、現役のドクターの初めての小説だったということだそうです。
なるほど、地方の公立病院、しかも”当直”は自分の診療科とは関係ない患者さんを診なければならい、とか拠点病院からさらに奥地の診療所への巡回診療、そして”象牙の塔、医者のエリートコース=大学病院」のことなど、よく表現されていますが、どうもステレオタイプのワンパターンのようにも思えます。
不思議なのが、まったく生活感のない山岳写真家の宮崎あおいの夫婦、廃業した日本旅館に住んでいる原田泰造と
岡田義徳のこと、何をして生活し、どう生きようとしているのか、まったく理解できないで、岡田扮する学士さんに突然田舎から迎えがきて、桜吹雪の送別会決行、原作読んでいない僕には、話についていけなかった。今でもようわからん。

大学病院の医局と一般病院の勤務医関係とか、将来どういう医者を目指しているかとか、どうしても知りたいのが主人公の「一止」医師自身の家族関係でした。そもそも医学部を目指したきっかけが不透明だし、宮崎との出会いから、結婚へのプロセスもよくわかりません。親は会社員?開業医?自営業?現実はもっとシビアでしょ。

まあ、厳しすぎる観方かもしれませんが、加賀まり子の末期がん患者の心象風景はわりとよく撮れていて好感がもてます。穂高の分校のこと、それを眺めて先だったご主人の思い出など、共感できます。欲をいえば、もうちょっとだけ、やつれた(帰りのクルマで、石田あゆみみたいに、と言ったら家人から、非難されてしまったw)感じがでているとよかったと思うのであります。

脇役の江本明、池脇千鶴、いい味だしてます。
演技力ってジワーッと出てきて、画面に厚みと安心感を与えてくれますね。

 

  満点評価

ストーリー・脚本2017
演出2017
映像(美・先進・驚異)107
音楽(オリジナル・編曲・歌手)108
配役(主演・助演含む)2018
Pabaroの独断評価2015
  10082

 



音楽が、あの「辻井伸行」でした。ピアノの曲はいい音色だとは思いましたが、へそ曲がりの僕は、あえて彼の起用に疑問を感じます。

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hakapaba

Author:hakapaba
◆小倉で生まれて、小学校と大学は東京。
大阪で17年、東京で17年、広告会社の営業一筋。
07年夏から博多住まい、2011年6月退社し、家人の実家の医療法人の経営を手伝い、2015年4月から年金生活へ。。自宅は福岡市の西、唐津に近い糸島市福吉。海まで3分、山も近く、水も豊か。昭和7年建築の古民家を改装して、愛犬2匹とEnjyoy Country Lifeです。

人は心を一つにできたら、想像以上の成果がでると信じています。

北風よりも太陽が好き。

■モットーは

Something New にチャレンジ

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