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東大を動物園にしろ

三島由紀夫をもう一度読みたくなって、文春文庫「若きサムライのために」を買ってきました。
僕が慶応に入学したのが昭和43年、そして東大安田講堂事件が、昭和44年の正月明けだったと思います。
応援指導部の先輩に不幸があって、上野の不忍池近くのお寺に葬儀の手伝いに出かけたとき、沢山のヘリコプターが、まったく別世界のように飛んでいたことを覚えています。
「若きサムライのために」は、昭和42年から昭和44年にかけての三島由紀夫のメッセージで、エッセーであり対談集です。しかも、解説の福田和也が形容したように「猥雑かつ大衆的な雑誌」で発表されています。
「若きサムライのための精神講和」」は、今は亡き「Pocket パンチOh!」で1年間連載されたものです。
30代以前の方には理解できないでしょうが、団塊世代が世の中をリードしていく耐久消費財至上主義時代の貴重なツールであり、バイブルメデイアでした。

 ブログテーマの「東大を動物園にしろ」は文芸春秋昭和44年1月号に掲載されたそうですが、その内容の新鮮さと“時代を超えた”クールな論評(三島は、知ってますか、東大法学部卒です)で、今読んでみて何故かすごく共感できるのです。

その文章のなかから、僕が傍線を付けた箇所を書き留めておきます。

■“痩せたブタ”になった  
東大総長大河内和夫の「肥ったブタよりも痩せたソクラテスになれ」の言葉を、林健太郎教授が全学連に監禁されたことに関する、東大教授たちへの痛烈な批判として。
■警察も大学も、われわれ市民の税金で成り立っている。  
僕は慶応です、この言葉には三島の「国立東大法学部卒」の“おごり”を感じますが、平成23年風に言い換えると、「原子力保安院も、東電も、結局は国民負担・・・」だったり、「高速道路無料化だって、しょせん最後は税金で負担」だったり、どこか「おらがくにだべ、偉い人が考えたんだから、間違いなか」的日本と思えてしまいます。そうそう、今回改めて所得税、住民税、固定資産税、どれも”想定外”に高いことにショック、です。その税金の使われ方、使途不明金的埋蔵金なんかの話を聞くと、正直税金はらうことに嫌悪感をもちます。
■青年は人間性の本当の恐ろしさを知らない。そもそも市民の自覚というのは、人間性への恐怖から始まるんだ。なるほど、自分の中の人間性への恐怖から、他人の中にもあるだろう人間性への恐怖、それが市民の自覚を形成していく。その永い結果として法律とかごちゃごちゃした手続きで互いを縛っていく。 
 すごくクールな分析で、人間という“考える動物”の本質論のように思えます。
■僕は権威の破壊には賛成だよ。しかし人間の自尊心や誇りを破壊することは、絶対に許せない。 
この言葉は、林教授が全学連に監禁されても、自論を曲げず、許せないもの、許せないことは、決して許せない、という姿勢をつらぬいたことに関連したものです。
■いまの社会、たしかに動脈硬化・老朽化してきている。 
これは三島由紀夫が昭和43年10月21日の「新宿騒乱事件」を見ての感想です。
 この言い回しは40年たっても、まったく色褪せていず、何の違和感もなく現在を言い表していますが、三島の言った意味はまったく違っていました。
  要するに、革命というならもっと真剣に、武器だってエスカレートして当たり前だ、
新宿では“竹やり”さえなく、石ころで戦っていた。こらが、動脈硬化、老朽化ということ。革命ならば、本気でやれ。
うーむ、ハンパでなく“過激”と感じてしまう僕は、すでに“老朽化”してしまったのだろうか。
■未来を信ずる奴はダメ。
 小説家にとっては今日書く一行が、テメエの全身的表現だ。その一行に、自分が“成就”する。それが、“創造”というものの、本当の意味だよ。
 未来を信じない奴こそが今日の仕事をするんだよ。
 未来のための創造なんて、絶対にウソだ。
 

 彼の言葉は、さらに続きます。

 バカ言え、未来はオレに関係なくつくられてゆくさ。
オレは未来のために生きてんじゃねェ、オレのために生き、オレの誇りのために生きている。


文春文庫「若きサムライのために」には、ほかにも面白い対談が載っています。元総理大臣福田赳夫とは、東大法学部から大蔵省で同僚だったようです。安保条約に関しての福田の発言「つまり、今の安保条約h、日本に極めて有利ですね。アメリカ人は日本人のために金を使い、血を流す。日本は基地を提供するが、ほかの何等の義務を負わない。こんなありがたい条約はないわけで、逆にアメリカから見ればこんな損な条約はない。」昭和43年7月の対談ですが、のちに総理大臣になる福田赳夫が”真実”をどの程度知っっていての発言だったのか、今としては謎です。
しばらく、三島にのぼせてみようかな。
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Author:hakapaba
◆小倉で生まれて、小学校と大学は東京。
大阪で17年、東京で17年、広告会社の営業一筋。
07年夏から博多住まい、2011年6月退社し、家人の実家の医療法人の経営を手伝い、2015年4月から年金生活へ。。自宅は福岡市の西、唐津に近い糸島市福吉。海まで3分、山も近く、水も豊か。昭和7年建築の古民家を改装して、愛犬2匹とEnjyoy Country Lifeです。

人は心を一つにできたら、想像以上の成果がでると信じています。

北風よりも太陽が好き。

■モットーは

Something New にチャレンジ

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