密約 外務省機密漏洩事件

20100424密約、春 016 澤地久枝原作「密約 外務省機密漏洩事件」の映画(正確にはテレビ番組の劇場上映)を観てきました。
毎日新聞の西山記者が外務省の蓮見事務官との男女関係を利用して外交文書を入手したというの事件です。この事件以降、毎日新聞の部数が激減し、朝日・読売に部数で負けていきます。
昨年の民主党政権誕生から、岡田外相が沖縄返還に関する日米外交交渉における「密約」を調べ、「密約」及び文書が存在したことが確認され、この映画の評価も、当時とはまったく違ってきたと思います。
作品は昭和53年(1978年)にテレビ朝日が開局20周年記念番組として制作され、たった一度放映されただけで、その後は再放送されていません。10年後の昭和63年(1988年)に、一部の映画館で上映されただけだったようです。
主演の3人、西山記者を北村和夫、蓮見を吉行和子、澤地久枝を大空真弓が演じ、それ以外の役者は滝田祐介、永井智雄、稲葉義男、根上忠などNHKの連続テレビドラマ「事件記者」のなつかしい顔がそろっていました。
映画のパンフレットとしては、リバイバルのためなのか、写真が極端に少ないのが特徴でしょう。
パンフの内容は、
・解説
・物語
・怒りと悲しみ(澤地久枝1988年から転載)
・「密約ー外務省機密漏洩事件」が、なぜ今なのか(元文部科学省審議官寺脇研)
・映画「密約」に関する私の論告(映画評論家白井佳夫)
・テレビ映画の劇場公開と「知る権利」(映画評論家佐藤忠男)
・「密約ー外務省機密漏洩事件」劇場上映に際して(映画監督千野皓司)
・沖縄返還協定締結前後の時代と事件の推移
最後にキャスト、スタッフが記載されているだけの、実にシンプルで簡潔なものです。
圧倒的な権力をもっていた自民党単独政権下での制作を考えると、改めて「ぺんの力」が必要だと思います。
澤地久枝が裁判の取材を通じて”ぺん”で訴えたかったことが、映画を観て少しわかるような気がします。
西山記者が蓮見事務官との男女関係については一言も言い訳をせず、甘んじてすべての責任をしょった形で終息していました。裁判においても「政府のウソ」が、単なる「男女の問題」として裁判で裁かれてしまったことが、40年たった今、改めて問われようとしています。映画で登場する「蓮見事務官」と以前につきあっていた”京都の男”の存在が、知られざる真実に思えてきます。
将来歴史としての”昭和”、その中でも終戦後の日米関係を考える時、大変重要で、高い評価の作品になると確信します。機会があれば、是非多くの方に観ていただきたい映画です。国家機密・国民の知る権利、報道の自由、情報源の秘匿など、重たいテーマです。
20100424密約、春 015 40年前に2時間のテレビドラマとして制作されたものを、映画として評価することに、疑問もありますが、、。記録のつもりで。

 

  満点評価

ストーリー・脚本2016
演出2015
映像(美・先進・驚異)104
音楽(オリジナル・編曲・歌手)105
配役(主演・助演含む)2016
Pabaroの独断評価2020
  10076

 

関連記事

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
twitter
hakapabaフォローよろしく。
アクセスカウンター
累計: 検索エンジン登録
本日: SEO対策
昨日: メール配信

アクセスアップ
カテゴリ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
リンク
プロフィール

hakapaba

Author:hakapaba
◆小倉で生まれて、小学校と大学は東京。
大阪で17年、東京で17年、広告会社の営業一筋。
07年夏から博多住まい、2011年6月退社し、家人の実家の医療法人の経営を手伝い、2015年4月から年金生活へ。。自宅は福岡市の西、唐津に近い糸島市福吉。海まで3分、山も近く、水も豊か。昭和7年建築の古民家を改装して、愛犬2匹とEnjyoy Country Lifeです。

人は心を一つにできたら、想像以上の成果がでると信じています。

北風よりも太陽が好き。

■モットーは

Something New にチャレンジ

◇もっと詳しく、興味あるひとは
カテゴリー「人」へどうぞ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる