息もできない

100427息もできない 003 どうしても観たい韓国映画でした。製作・脚本・監督・主演・編集、一人5役のヤン・イクチュン氏が、博多のKBCシネマにやってきて、舞台挨拶も予定されていました。
家人と二人、いつもならコンビニで「内緒のもの」を買っていくのですが、今回は「素手」ででかけたのであります。最初の上映が11時50分からで、30分以上前についたのですが、自由席でしたが整理券が発行され、番号順に入場です。僕たちの席は前から2列目、の真ん中より。

作品は期待した以上のもので、ラストの30分くらいは、マジに「息もできない」状態で、ドキドキしてしまいました。内容については、家人のブログにも詳しく書かれるでしょうから省略します。上映終了後に、イクチュン氏が登場。なんと、なんと、今2時間に渡って「チンピラ」を演じていた本人とは、まったく、まったく思えない「インテリジェンスとユーモアとフレンドリー」な普通の人だったのです。

最初の質問に答え、次の方という進行役のすすめに、僕は手をあげたのであります。スクリーンの借金取立屋サン・フン役、タイトルにもなった”クソバエ”とは、まったくの別人を目の当たりにして、頭の中は何を質問しようか、考えていたのです。

僕の質問は2つでした。一つは、監督の人となりを知るきっかけとして、影響を受けた、又は尊敬する監督は誰かということ。2つ目は、次は何を考えているのかを知りたくて、次回作についてでした。イクチュン監督の答えは、僕が質問した意味以上に、すばらしく印象的で、忘れることができません。
釜山国際映画祭に来ていた台湾の監督(発音から推察すると蔡明亮だと思います)の発言に感銘して、その言葉を紙に書き、半年自分の部屋に貼って、考え続けたそうです。その言葉というのが、「映画は、水の流れに石を投げるのではなく、岩に自分の言葉を刻みこんで残す」だったと思います。通訳の言葉ですから、正確だったか否かはわかりませんが、イクチュン監督がこの作品に、自宅を売り借金をしてまで5役で成し遂げたことは、まさに「流れの中に消え去ることのない、岩に刻み付ける言葉・映画」にふさわしいものだった思います。この映画は、イクチュン監督にとっては「自分の中のものをすべて吐き出す」(パンフレットのコピーより)ものだったように思えます。それだけ全精力を傾けた映画だったので、完成後には監督としても役者としても、沢山のオファーがあったようですが、今は何もしたくなく全部断ったそうです。

事前の予想としては、全編”暴力シーン”の連続かと思っていましたが、言葉としての暴力「クサガキ・クソアマ・クソオヤジほか」は、関西人も驚くほどの圧倒的リアリテイでせまってきますが、実際の殴るシーンはカメラがパンして僕達の”想像”のシーンになっています。こんなところにも、監督の、彼自身の人間性、やさしさが伝わってきます。
本当に、いい映画でした。ありがとう、ヤン・イクチュン。

 

  満点評価

ストーリー・脚本2020
演出2020
映像(美・先進・驚異)1018
音楽(オリジナル・編曲・歌手)109
配役(主演・助演含む)2020
Pabaroの独断評価2020
  10097

 

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Author:hakapaba
◆小倉で生まれて、小学校と大学は東京。
大阪で17年、東京で17年、広告会社の営業一筋。
07年夏から博多住まい、2011年6月退社し、家人の実家の医療法人の経営を手伝い、2015年4月から年金生活へ。。自宅は福岡市の西、唐津に近い糸島市福吉。海まで3分、山も近く、水も豊か。昭和7年建築の古民家を改装して、愛犬2匹とEnjyoy Country Lifeです。

人は心を一つにできたら、想像以上の成果がでると信じています。

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