パリ20区、僕たちのクラス

101003 006      100925 019
◆パリ市はルーブル美術館、バンドーム広場などがある1区から、時計回りのかたつむりのように規則正し”区”が配置され、最後がこの映画の20区です。ということは、一番新しいのか、一番最後でお荷物なのか、移民が多く住む町らしいです。上の写真の右側の赤数字が”区”です。20区はルーブルからの位置関係は、東北方向です。

福岡市中央区に大名というエリアがあります。福岡の中心天神の西に広がるエリアで、飲食店、ファッションブテイックなど、博多で一番変化し、注目されているところですが、そこに「パルムドール」というBarがあります。
その名前「パルムドール」の由来が、この映画がカンヌで獲得した「パルムドール」だと思います。
カンヌ国際映画祭の最高賞、それが[パルムドール]です。2008年にこの作品は[パルムドール]を受賞しています。
だから、なんなのよ!と言いたくなる、のも事実です。
思いついた感想を列記してみます。 
こんなに考えさせられた映画は、初めての気がします。

1:これはシナリオがある映画なのか、それともシナリオのないドキュメントなのか?
   ドキュメントならば、登場人物・シーンを編集しただけ、なのでしょうか。

2:本編には効果音もBGMも一切ありません。
  まったくの自然音響だけのようです。
 ラストのエンドタイトルシーンなんか、耳を澄まして、聞こえてくる街の”音”に異常に注意してしまった。

3:脚本があるとしたら、出演者の”しゃべり”は演技だったのか?
  まったく、信じられないほどのリアリティです。

4:2時間の映画で映されたのは、学校だけです。学校という、空間とある1年間の時間、そこに”いた”先生と生徒だけ、こんな映画観たことありません。

5:フランスの中学校の”教室”を、明確な目的もなく、監視カメラで覗いているような感じ。

6:生徒の評価会議に、生徒代表も参加して先生達の議論を聞いている、すごく衝撃的。
  きっと生徒が評価会議にまで参加sるようになったきっかけがあるはずで、そういった弁証法的制度の進化の形態としては、すごく先進的といったいいでしょう。

7:懲戒会議の議決が、参加者の投票というのにも驚き。

8:改めて、フランスという国の実態が示唆に富んでいた。どうもパリ20区は移民の街として有名らしいが、それでも実際24名のクラスに、中国系、アラブ系、アフリカ系、人種のるつぼのように集まっている設定には驚く。アフリカのマリからの出稼ぎ(?)、もしくは移民の母親はフランス語がしゃべれない、それでもパリ20区で母親として生活している。

9:優秀な中国系の生徒の母親は、不法就労で拘留されたらしい。どこでもある、不条理。

10:その24名の子供達、イキキと演じているのだろうが、僕には”クソ生意気なガキ”としか思えない。だからこそ、家庭教育と学校教育の重要性を痛感もします。

11:ワールドカップサッカーで、子供達がどの国を応援するかのシーンは印象的。出身母国を応援する生徒の中で、唯一”フランス人だからフランス”という発言は象徴的で、豊かさの次に目指す”国家感”に通じるものを感じた。

12:文化と歴史の国フランス、その首都”花の都パリ”。  そこに住んでいる人々の多様性、個人と集団、個人の権利と集団の規範、教える人と教えられる生徒の関係、  学校システム、なんだか、改めてのその”先進性”に驚くとともに、僕達の国の特殊性を考えてしまいます。

映画のラストは、学期終了時にクラスの生徒が書いた”自己紹介”を冊子として全員に配布するのですが、結局このクラスの1年は”この冊子”でしかなかったようにも思えます。
そして、最後は学校の広場で先生と生徒が仲良く”サッカー”です。
ウーム、僕だったらと思うと、、。僕はウエィットすぎるかな。
そうそう、最後にとても大事なことを書き忘れていました。このクラスの生徒は14歳か15歳だと思うのです。女の子は皆胸が大きくなっていますし、男の子は”性的興味”を持っているはずです。ところが、日本の学校物ではあたりまえの、男女の恋愛、セックス、女同士の嫉妬、いじめ的なものがありません。
主役の国語の先生は、決して「金八先生」でなく、子供の挑発についつい差別的暴言をはいて、自ら窮地にたたされてしまう、本当にありふれた先生、というところがいいですね。

この映画を、他の映画と同じ指標で評価することは”無意味”でしょうが、記憶にとどめておくために、評価しました。音楽がゼロ点なのは、音楽がないからで、自然の喧騒を演出しているだけなので、演出を評価しました。

 

  満点評価

ストーリー・脚本2018
演出2020
映像(美・先進・驚異)105
音楽(オリジナル・編曲・歌手)100
配役(主演・助演含む)2018
Pabaroの独断評価2016
  10077

 


関連記事

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

No title

http://www.jamais-vu.tk オンラインショップJamais Vu(ジャメヴ)オープン致しました
扱う商品は輸入雑貨・アクセサリーや子供服ですべて一点物です!
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
twitter
hakapabaフォローよろしく。
アクセスカウンター
累計: 検索エンジン登録
本日: SEO対策
昨日: メール配信

アクセスアップ
カテゴリ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
リンク
プロフィール

hakapaba

Author:hakapaba
◆小倉で生まれて、小学校と大学は東京。
大阪で17年、東京で17年、広告会社の営業一筋。
07年夏から博多住まい、2011年6月退社し、家人の実家の医療法人の経営を手伝い、2015年4月から年金生活へ。。自宅は福岡市の西、唐津に近い糸島市福吉。海まで3分、山も近く、水も豊か。昭和7年建築の古民家を改装して、愛犬2匹とEnjyoy Country Lifeです。

人は心を一つにできたら、想像以上の成果がでると信じています。

北風よりも太陽が好き。

■モットーは

Something New にチャレンジ

◇もっと詳しく、興味あるひとは
カテゴリー「人」へどうぞ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる