映画「レオニー」

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予告編で彫刻家イサム・ノグチの母親が主人公の映画と理解していました。
中村獅童が出演していることと、プロデュースが松井久子という日本人ということぐらいでした。ところが、観終わってブログで記事を書こうとして、wikipediaで調べた記事は今までで一番多かったと思います。
ちなみに調べてみたことを列記してみると。。
1:イサム・ノグチ
2:松井久子
3:野口米次郎(ヨネ・ノグチ)
4:レオニー・ギルモア
5:主演エミリー・モーティマー 
6:原作「イサム・ニグチ 宿命の越境者」の作者ドウス昌代 
7:伝説のダンサー伊藤道郎
8:李香蘭(山口淑子)
9:フリーダ・カーロ

映画についての印象は、原作を読んでいないので、勝手な思い込みですが、”編集者的原作”を”編集者的に脚本化"した作品のように思いました。"編集者的"という意味は、”エピソードの羅列的”といった感じで、いわゆるクリエイテイビティとはちっくとちがうように、思えます。映画としてどういうことかっていうと、もっとカットの”めりはり”があっていいと思ったし、なんだか脚本のシーン毎に丁寧に撮影・編集しているのですが、及第点ですが傑作というには単調に思えてしまいます。
例えば、黒澤だったらと、比較してみたら、いかんですよね。そこらへんが、素人の無責任な評価です。
そして、ウィキペディアで知った”事実”のほうが、僕にとってはより興味深いものでした。
要するに、タイトルからして主テーマ・主役は、イサムノグチの母親「レオニー・ギルモア」であるべきでしょうが、観終わった僕の印象は「イサム・ノグチ」が主役に思えるのです。そのことが、どうも作品の居心地を悪くしているように思えます。ラストシーンの札幌の公園のイサムノグチ作品で遊ぶ笑顔の子供達なんかが、余分なように思えてしまいます。
僕にとっては「イサム・ノグチ」という一人の混血私生児の生き様に、すごく興味をそそられてしまいます。父親のヨネ・ノグチ役の中村獅童も、当時の先進で進歩的日本人だったのでしょうが、結果的には「ひどい封建的」日本人像にも思えます。まして慶応で、しかも教授だったのいうのは、なぜかいい気持ちがしません。この記事を書いている今、歌舞伎のプリンスAB蔵の”傲慢スキャンダル”と結びついて獅童の”ヤクドコロ”に少なからず嫌悪感を覚えます。彼のせいではないとわかっていても、”卑怯”な日本人、と考えてしまいます。
映画とは直接関係ないですが、イサム・ノグチの女性遍歴にも、すごく惹かれてしまいます。以前、凡人の嫉妬で、加藤和彦と伊集院静のことを、うらやましげに嫉妬していることを書きましたが、イサム・ノグチはこの二人よりもはるかにすごい男だと知りました。国際俳優李香蘭と結婚して離婚、さらにメキシコの女流画家フリーダ・カーロとは恋愛関係だったとか、そのスケールと時代感覚に、驚くばかりです。ウィキペデイアによれば、フリーダ・カーロはかの共産主義者トロッキーとも恋愛関係だったとか、すごい”モチーフ”のように思えます。昨年、家人が3男をたずねてニューヨークに旅行したとき、むりくりしてメキシコシティのフリーダ・カーロ美術館に出かけたのも、なるほどとこの映画を観終わって改めて感心してしまった次第です。
もうひとつ、東京時代にお世話になっていた飲み屋に銀座美経があります。8丁目の御門通りの近く、ビルの地下ですが、そこの大女将が、伝説のダンサー伊藤道郎と深い関係のあった方でした。大女将から聞き、写真集を見るまで、伊藤道郎を知りませんでした。若いころはスゴイ美人だったろう、と往年の面影を残し、なおかつ気風のよい大女将から、いろんな話を直接聞かされていたので、なつかしさととにイサム・ノグチも近くに感じられたのです。ちなみにジェリー伊藤は道郎の次男ですし、俳優座を創った大御所千田是也は実弟です。伊藤道郎の写真が、スゴイ!のです。
「レオニー」、僕にとってはなんだか「きっかけ」になりそうな映画でした。
ヨネ・ノグチ、イサムノグチ、伊藤道郎、李香蘭、フリーダカーロ、夫々個性豊かな登場人物、そして太平洋戦争、日本人強制収容社、今までになかった「大河ドラマ」ができそうな気がします。そう感じませんか?
あああ。僕に文才があったらな!笑

 

  満点評価

ストーリー・脚本2018
演出2016
映像(美・先進・驚異)108
音楽(オリジナル・編曲・歌手)106
配役(主演・助演含む)2018
Pabaroの独断評価2018
  10084

 


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『レオニー』お薦め映画

明治の外国人女性の一代記。隣の芝生は青い。自分は平凡な人生を送っていると思っている方は、その幸せを噛みしめて欲しい。困難でも妥協せず自分流にという方は彼女の生き方を参考にして欲しい。お薦め作品だ。

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◆小倉で生まれて、小学校と大学は東京。
大阪で17年、東京で17年、広告会社の営業一筋。
07年夏から博多住まい、2011年6月退社し、家人の実家の医療法人の経営を手伝い、2015年4月から年金生活へ。。自宅は福岡市の西、唐津に近い糸島市福吉。海まで3分、山も近く、水も豊か。昭和7年建築の古民家を改装して、愛犬2匹とEnjyoy Country Lifeです。

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