神々と男たち

20110424 神々と男達 サクラが満開の日曜日の午後(4/10)、“重たい映画”に出かけました。
福岡だけでなく、九州の映画ファンにとって、今や唯一といってもいい単館ロードショー「KBCシネマ」です。根強い映画ファンが多い福岡です。“想定外”にお客が多く、入場前に並んで、順序よく入場です。

なるほど、カンヌで最高賞“パルムドール賞”を獲得した作品でした。

原作はありませんが、1996年アルジェリアで実際に起こった武装イスラムテロによる7人の修道士殺害事件がモチーフです。実際に襲われたのは9人でしたが、2人が生き残ったことで、その事実が語られたようです。
“神々”と、複数系になっていることからも、テーマの奥深さが感じられます。キリストとマホメッドに違いありませんが、ギクットしたのがマホメッドについて、僕がほとんど何も知ってないことでした。これって、神々に関して語る資格もないことと自覚します。

映画は、キリスト教の修道士の“殉教”にいたる物語ですが、夫々が生きること、死ぬことの意味を考え抜いて“殉教”にいたるプロセスが、丁寧に表現されています。実に丁寧に7人の修道士と1人の医者の人格が伝わってきます。特に修道士で医者でもあるリュックの存在感はすばらしく、演じた007の悪役だったマイケル・ロンズデールが最高の味を出していました。
村人との接点、宗教を超えて人間通しの“絆”は、イスラムテロのリーダーとのやりとりからも、伝わってきますが、そのテロリストのリーダーが、政府軍によって殺さるあたりから、“雲息”が急に怪しくなってきます。

8人の修道士が留まるべきか、去るべきかを議論し、悩み苦悩し、結局は政府の勧告にも従わずに修道院に留まることを決定します。

そして、クライマックスの「最後の晩餐」、写真のシーンです。見事としか言いようのない、カメラワークで夫々の修道士をアップで舐めていきます。しかも、しかもそれまで聖歌と擬音しかなかった映画に、突然チャイコフスキーの「白鳥の湖」が劇的に、印象的に流れます。

なんとも厳粛で、清廉で、敬虔で象徴的です。

観ていて、最後はテロリストに殺されると分かっていても、どう殺されるかは監督には重要ではありません。映画では、“処刑”を暗示した雪原の行軍は、“言葉で、物言わずに”観てるだけで伝わってくる演出は、すごくすごく印象的です

映画ではBGMは一切使われていません。
あるのは、象徴的に印象付けるトラクターとかジープとかヘリコプターの“アテンションの高い音”と、“祈り”の敬謙さの象徴と思える聖歌、ゴスペルだけです。
なるほど、想像以上にいい映画でした。さすがはフランスです。“文化の深さが違うのよ”、とでもいいたいような見事な演出と、出演した役者達の“円熟度・完成度の高さ”が、感じられる傑作でした。

 

  満点評価

ストーリー・脚本2018
演出2020
映像(美・先進・驚異)109
音楽(オリジナル・編曲・歌手)1010
配役(主演・助演含む)2020
Pabaroの独断評価2020
  10097

 


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Author:hakapaba
◆小倉で生まれて、小学校と大学は東京。
大阪で17年、東京で17年、広告会社の営業一筋。
07年夏から博多住まい、2011年6月退社し、家人の実家の医療法人の経営を手伝い、2015年4月から年金生活へ。。自宅は福岡市の西、唐津に近い糸島市福吉。海まで3分、山も近く、水も豊か。昭和7年建築の古民家を改装して、愛犬2匹とEnjyoy Country Lifeです。

人は心を一つにできたら、想像以上の成果がでると信じています。

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