八日目の蝉

せみ 002雨の土曜日、魚市場の「市場食堂」でブランチして映画館へ。
「八日目の蝉」、原作を読んでいて、好きな女優の永作博美と、今一番旬の井上真央の共演で、とても楽しみにしていました。

内容としては、原作を超えたできばえだと、僕は思います。

あえていうと、この内容で本編147分はちょっと長すぎだと、思いました。

しかし、原作になかった二つのシーンがとても映画としての完成度を高めていると思います。一つは、希和子と薫が逃げて隠れ住んだ小豆島の、お盆の迎え火の棚田とたいまつのシーン。これは原作では、単に新聞社の写真コンテストとし書かれていません。指名手配中だという設定のもと、単に新聞社の写真コンテストよりも、より具体的で映像も美しく、とても象徴的で印象的でした。しかも、作品としてはすごく重要なことでした。

もう一つは、映画で田中泯が演じた写真館の主人です。原作ではまったく登場していなかったと思います。しかも、原作のラストは、紀和子の視点からの小豆島のフェリー乗り場だったと思いますが、映画では薫の視点からの「封印していた小豆島」への旅という劇的な変更を行っています。その薫の「心の旅、封印を解くきっかけとして、二人で撮った二人だけの家族写真」が絶対に必要で、重要なモチーフでした。

永作も井上も、すごくいい演技しています。二人で共演のシーンはないのですが、逆にそのことで、互いに意識しあって、演技競争したようにも思えます。

井上は現在NHKの「おひさま」でヒロイン陽子を演じていますが、蒼井優に次ぐ若手女優NO1だと思います。決してスタイルがいいわけでもないところが、さすがです。

もう一人、この映画では小池栄子がよかった。原作でも登場しますが、薫と一緒にすごしたエンジェルホームの卒業生を、「すごくそれらしく」演じていて再発見です。すこし猫背な身体つき、早口のしゃべり、箸の持ち方、歩き方、なるほどかしこさを感じる見事な演技でした。

「八日目の蝉」タイトルがいいと、改めていいと感心してしまいます。原作でも、映画でも「八日目の蝉」とはいったいどういう意味なのか?その疑問を持ち続けて、最後までひきつけられてしまいました。

おまけで、もう一つ実はこの作品、本当にイカンと思うのは、結婚していて不倫し相手を妊娠させている“普通の男”だと思うのですが。希和子の不倫相手の田中哲司、薫の不倫相手の劇団ひとり、優柔不断で独善的で、うそつきで、、、

帰りながら家人がぽろっと「結婚している男の人って、誰でも不倫しているのかねェ。不倫をちっとも驚かない世間が、なんか変に思えない。」ギョッとしながら、まったく、アグリーなのであります。

「告白」も「八日目の蝉」も作家は女性です。なんか、世相の尖がったピークをえぐってはいるようですが、もっともっとスケールのでかい文学を、男としてはは求めたい、「立て、男どもよ!」
高橋優ではいかんぜよ!!

 

  満点評価

ストーリー・脚本2018
演出2018
映像(美・先進・驚異)109
音楽(オリジナル・編曲・歌手)108
配役(主演・助演含む)2020
Pabaroの独断評価2018
  10091

 



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Author:hakapaba
◆小倉で生まれて、小学校と大学は東京。
大阪で17年、東京で17年、広告会社の営業一筋。
07年夏から博多住まい、2011年6月退社し、家人の実家の医療法人の経営を手伝い、2015年4月から年金生活へ。。自宅は福岡市の西、唐津に近い糸島市福吉。海まで3分、山も近く、水も豊か。昭和7年建築の古民家を改装して、愛犬2匹とEnjyoy Country Lifeです。

人は心を一つにできたら、想像以上の成果がでると信じています。

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