228万円の感謝

ヘアー左 ヘアー中 ネアー右

久しぶりに散髪しました。散髪という単語も死にかけているようで、今では「アタマのカット」という言い方でしょうか。以前は「床屋さん」と言っていましたが、その後、「散髪屋さん」「理髪店」「バーバー」最近では「ヘアーサロン」なんて言ってます。息子達は、いつごろからか「髭剃りをしない、ヘアサロン」専門です。髪も爪も鼻毛も耳毛も眉毛も、日々わずかですが伸び続けます。生きているあかしですから、しょうがないのでしょう。エジプトでもインドでも中国でも人類の歴史のなかで、散髪とか髭剃りといった行為は、早くから「専門職」として生業になっていたようです。 中国では「はさみ」と「くし」さえあれば、世界中どこでも食っていける、なんていわれていたようで、古くから華僑として料理人とともに世界中に渡っていったようです。
で、私の「アタマのカット」は家人にやってもらっています。家人は中国系ではありません。1990年の年末に東京に転勤して以来ですから、今までの述べ回数を計算して料金を算出すると、<1回1万円×2ヶ月に1回×年6回×19年=228万円>となって、とにかく感謝、感謝であります。
一回1万円は高すぎ、と思うでしょう、それが今日の「ネタ」です。
社会人になって、大阪支社に配属となり、どこの理髪店に行くか、考えました。当時の初任給が6万円弱で、残業をいれて手取りが8万円ぐらいだったと思います。そこで、今思えば生意気なことを考えました。世の中、つまり社会人になったら、全てに「ヒエラルキー」があり、上司と歩くのにも、挨拶にも、タクシーに乗るのも、宴席での席順も決まっています。唯一、”散髪”は社会のヒエラルキーに関係なく、同じ料金で同じサービスをしてもらえる、わずかな時間と空間だと考えたのです。冷静に考えれば、ほかのサービスでもいろいろあることに気がつきましたが、それは省略。当時オフィスが大阪市北区の中ノ島で大阪グランドホテルのすぐそばでした。
グランドホテルにはYという東京の理髪店が出店していました。ある日、飛び込みで散髪してもらいました。ホテルの理髪店ですから宿泊客を思えばあたりまえですが、実に丁寧な仕事で、とても親切で、すごく満足したのです。それ以来、仕事が暇になりそうな時間を見計らって、事前に電話で予約して、散髪(ココロは至福の時間です)していました。料金はたしか6千円(髭剃り含む)だったと思います。予約も飛び込みも料金は同じです。Yには椅子が3席しかありません。一人で、眠ったふりしていると、となりで散髪している方(自分よりもずーっと年長の、ジェントルマン風)の話が全部聞き取れるのです。当時は今ほど情報に過敏でなく、おおらかな時代でした。当時の会社は役員会を大阪でも開催していて、その前後には会社の役員もYに出入りしていました。新入社員の分際で、しかし料金は同じに払っているのですから、文句言われる筋合いでないと、その後東京に転勤するまで、大分出身で同じ年のFさんが私の担当でした。家人が雑誌から切り抜いたスターの写真を持参して、「こんな風に御願い」というだけで、あとはおまかせです。Fさんはその後、ヒルトンホテルの別系列Oに店長としてスカウトされ、移籍しました。もちろん私も、おなじみとして店を変えたのはいうまでもありません。だまってすわれば、いつもと同じ髪型に、、、。これぞ、信頼と安心の証、私にとっての”ブランドFさん”です。
YとFさんについては、思い出が沢山あります。あるとき、本社から私の上司としてHさんとが赴任してきました。よくご一緒した酒席で、散髪屋はどこがいい、と問われて、すぐにYを勧めました。それがきっかけで、HさんはYを利用していました。ある日、やはり酒席でYの話になったとき、6千円の料金について話になりました。Hさんは「俺は毎回1万円払ってるよ」といわれ、なんだか「アタマがガーンとなった」ことを覚えています。その理由は、「ああいうお店の情報というのは貴重なんだよ、いつもチップといってお釣りをもらわないことで、永い目で見たら得ることのほうが大きいんだよ」。この話を聞いたとき、なんてすごい会社で仕事をしているのだろう、いつかああいうかっこいい人になりたい、と思っていました。さらに、当時日本中がびっくりした「怪人二十面相」事件というのがありましたが、Hさんと相談して、Fさんに出張散髪をやってもらったこともあります。あるいは、Hさんのコテで焼けど事件というのもありました。Hさんは仕上げに整髪に「コテ」を使っていて、やけどしたらしく、オフィスでひどく怒っていました。すぐにFさんに電話して、Hさんが怒っていることを伝えてあげたのです。Fさん、すぐに「菓子折り」を持参して「おわび」にやってきました。それ以降も引き続きHさんはFさん通い続けてのです。あと、何回家人にカットしてもらうことになるかわかりませんが、引き続き「おかかえ理髪師」として、永いお付き合いを期待しています。
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床屋

ついに、見つけました。パバロッティブログ!!!先日はありがとうございました。なんとしてでもブログに返そうとしていましたが、「パパロ」と打っていたようで見つかりませんでした・・・先日、パバロ夫妻よりリアルで床屋話を聞きました。この話は「身の丈より上のいい床屋にいけよ!」というかと思いきや、オチが「家で切っています~」だと~!!!いい話だったけど、ぼくはやっぱり床屋にいきます。さらにぼくは床屋で爪も磨いてもらうことにします!今度は東京でお待ちしています。
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◆小倉で生まれて、小学校と大学は東京。
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07年夏から博多住まい、2011年6月退社し、家人の実家の医療法人の経営を手伝い、2015年4月から年金生活へ。。自宅は福岡市の西、唐津に近い糸島市福吉。海まで3分、山も近く、水も豊か。昭和7年建築の古民家を改装して、愛犬2匹とEnjyoy Country Lifeです。

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